フランクの Psyché

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米国 Tower Records インターネットサイトで注文した CD が届いた。C. フランクの交響詩『Psyché プシュケー』である。演奏は尾高忠明の指揮,BBC National Orchestra of Wales の管弦楽,BBC Wales Chorus の合唱による。型番は CHANDOS レーベルの CHAN 9342。15 ドル 99 セント也。

Psyché は,ピアノ五重奏曲とならんで私のもっとも好きなフランク作品である。バレンボイム,パリ管弦楽団の LP(独グラモフォン)でずっと楽しんできた。最近の演奏による CD が聴きたくなって Amazon で探したが,これだけの名曲なのに意外と録音がない。交響曲やヴァイオリン・ソナタの影に隠れてしまっているからだろうか。

フランクは長らく教会のオルガニストを勤め,地味で慎ましい生活のなかで素晴らしい曲を書いたひとである。非常に穏やかでまじめなひとだったらしいが,この交響詩は,古代ギリシアの,プシュケーとエロスとの愛の伝説に取材したもので,フランク夫人はその退廃的な内容に怖れをなしたという。現代のわれわれは,デカダンスというよりはルネッサンス絵画のような意味深長な官能と夢幻という印象を覚えるのではないか。第一部の『プシュケーの眠り』の官能的なテーマは,誰もが親しみを覚えるに違いない夢見るような美しいメロディーである。

この CD の演奏も気に入った。こんなところで尾高の名を目にしたのもちょっと感動した。

興味がある方は Tower Records でこの CD のサンプルが聴ける。

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ISAO YASUDA。システムエンジニア。神奈川県在住。昭和 30 年代を懐かしむオヤジ。ロシアに興味があります。
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Written by isao at 2006年5月20日 18:33.

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