2007年1月アーカイブ

/usr/games/fortune

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FreeBSD をフルインストールで導入すると,fortune という冗談プログラムがインストールされ,ログインのたびにジョークが出力される。読み捨ててしまうことも多いが,ときおり笑ってしまう。今日はこんなものが出た。

God is Dead
                -- Nietzsche
Nietzsche is Dead
                -- God
Nietzsche is God
                -- The Dead

かわさき子供の音楽祭

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昨日1月28日,川崎市の子供音楽祭が,ミューザ川崎シンフォニーホールであった。下の娘が小学校有志の合唱団員として参加したので,見に行ったのだ。グループの部で参加したのだが,小学生の合唱としてはおっと思わせる出来で,川崎市長賞を受賞した。すごーい。

この音楽祭は音楽の街として川崎を興そうということで,ミューザ川崎で2年前から年1回催される祭典で,今年で3回目。尚美ウィンドオーケストラの演奏など,アマチュアとはいえ,結構楽しめた。

ホールの入り口で解散しようかというとき,招かれていた作曲家ジェームズ・バーン氏がでてきた。娘は近寄って「ハロー」と声をかけた。バーン氏:「オトモダチ?」。娘:「イエース,フレンドリ,バイバーイ」。まったく臆面ない。

ptetex3-20070125 インストール

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今日,FreeBSD に土村さん配布の ptetex3 をインストールした。ptetex3 で pTeX の導入が劇的に簡単になったとはいえ,自分でしこしこ追加したローカルパッケージ,フォント類を改めて使えるようにするのは面倒であり,このたびの FreeBSD ディスククラッシュ復旧の掉尾を飾る作業となった。いくつか作業内容を整理しておく。

  1. 土村さんの ptetex3 サイトからポイントして,ptetex3-20070125.tar.gz,teTeX パッケージなどをダウンロード。
     
  2. my_option.sample をそのままファイル名 my_option でコピー
     
  3. あとは順次 make をする。make → make otf → make babel → make font → make test。
     
  4. OK そうなら,root になって システムにインストール

    # make install
     
  5. 旧システムの texmf-local バックアップを復元する。これは旧システムで使っていたローカルパッケージ,フォント類である。ptetex3 になって TeX 本体の組み込みが容易になったので,いまでは原則 /usr/local/teTeX/share/texmf-local 以下のみをバックアップするようにしている。

    # cd /usr/local/teTeX/share/
    # tar zxvf ~/tmp/texmf-local-bakup.tar.gz
     
  6. いつの版からか,ptetex3 では $VARTEXFONTS がスーパユーザしか書き込めないディレクトリに設定されており,一般ユーザでコンパイルすると EC フォントなどの TFM の生成に失敗してしまう。このため,/usr/local/teTeX/share/texmf/web2c/texmf.cnf の $VARTEXFONTS のディレクトリ定義を本来の /var/tmp/texfonts に再設定しておく。
     
  7. otf 関連のマップファイルもカスタマイズしていたので,バックアップから復元する。

    # cd /usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/map/dvipdfmx
    # tar zxvf ~/tmp/otfmap-backup.tar.gz
    # mktexlsr
     
  8. ヒラギノをエンベッドで使うように updmap.cfg の変数をセットする。

    # updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino
     
  9. 旧システムで登録していたフォントマップを再登録する。これは updmap --enable で登録を行っていたエントリについて必要で,私の場合もっぱらこの方法なので,面倒だがもういちど行う。次のようにして漏れをなくすようにした。

    # cd /usr/local/teTeX/share/texmf-local/fonts/map
    # find . -name "*.map" | xargs basename > ~/tmp/mapfiles
    # foreach i (`cat ~/tmp/mapfiles`)
    foreach? echo "---- map file: $i ----"
    foreach? updmap-sys --nomkmap --nohash --enable Map=$i
    foreach? end
    ...
    # updmap-sys
     
  10. 最近の ptetex3 は藤田眞作先生の漢文訓読文用スタイルなどの縦/横組パッケージをインストールしなくなったので,独自にバックアップからコピー。
     
  11. dvipdfmx で中国語,韓国語フォントを利用したい場合,ptetex3 標準アーカイブでは CMap が足りない。土村さんが別に配布している ptetex-cmap-051117.tar.gz をダウンロードして,不足分を補う。

    # cd ptetex-cmap-051117
    # make
    # mktexlsr
     

いつもの多言語テスト用サンプルを組版し,xdvi,dvipdfmx で確認して完了。platex --kanji=utf8 で UTF-8 の TeX ファイルも処理できる。ptetex3 はありがたい。

それにつけても,やっぱりバックアップをとっておいてよかった。

お買い物

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愛用のノート PC,IBM ThinkPad X20 のディスクがまたクラッシュした。2001 年の検査印の付く年期の入ったシロモノである。クラスタが破損すると,「ファイルシステムがクリーンでない」というメッセージを出力して FreeBSD は当該ファイルシステムをマウントしてくれない。しようがなく -f オプション付きで強制マウントし,壊れたクラスタに格納されていたファイル名を確認した。幸い大事なファイルは無事だった。シングルユーザ・モードの状態で ifconfig をかけて,ホームディレクトリなどの自分で作成したファイル群を ssh によって Mac OS X にネットワークコピーした。

これで二度目なのでいい加減ディスクを調達することにした。インターネット販売で 60GB の安い HDD を購入した。昨日届けられたのだけど,仕事の帰りが夜中の2時を回ってしまったので放って置いた。今日帰宅して少なくとも初期不良がないかだけでも確認しておこうと,FreeBSD 6.2-RELEASE をインストール。アプリケーション・パッケージをしこしこネットワーク経由で追加している最中である。このまま放置して終わってくれるとよいのだが,そうもいかないだろう。コンピュータのセットアップ作業は面倒極まりない。

070125-X20-reinstll.jpg

もうひとつ無駄遣いをしてしまった。Mac 用にスピーカ harman/kardon SoundSticks II も衝動買いしてしまったのだ。透明な筐体,マルチスピーカ,妖しく仄かに光る青紫のライトがなかなかよい。肝心の音も,引き締まって線の細い高域としたたかな低音とは,これまでの PC 用のスピーカと一線を画す,といってもよい。クラシックがきちんと鳴らせる PC 用スピーカはちょっとお目にかかれないんじゃないだろうか。いまごきげんになっている。電源のオン/オフをコンセントの抜き差しで行わなければならないのがいまひとつ理解できない製品仕様ではあるけれども。

070125-pc-speakers.jpg

Utf82TeX 変換テーブル修正

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Utf82TeX で ö を変換した結果が \"{o} となることについて,{\"o} としたほうがよいとの指摘が K 氏よりあった。BibTeX では後者は受け付けるが,前者はエラーになるとのお話であった。私は BibTeX を使うことはほとんどないので,この点は見落としていた。標準のテーブルと utf82tex モジュールを修正して,テスト版を K 氏にお送りした。問題ないようであれば,公開アーカイブを差換えようと思う。

従来の utf82tex 変換テーブルは,変換後の TeX シーケンスに空白文字を許容しない仕様になっていた。ゆえに \U u のような定義を入れることができず,\U{u} で登録するようになっていた。これでもさほど困ることはないのだが,BibTeX でエラーになるとすると {\U u} のような書き方ができるようにする必要があり,utf82tex モジュールのテーブル処理にも手を入れなければならなかった。genchrtbl ユーティリティも定義中のコメントの出力方法を修正した。

学研から『漢字源 改訂第四版』が刊行された。大修館書店の漢和辞典を愛用する私があえてこれを購入したのは,本書が漢字の文字コードについて JIS 第一〜四水準のみならず,Unicode まで掲載しているからにほかならない。

Unicode コードポイントによれば,たとえ仮名漢字変換ソフト(IME)の力を借りずとも(Unicode 文字を支援する IME は限られている),「鷗(コードポイント U+9DD7)」などの文字を,当該ソフトウェアがサポートしている限りにおいて取り扱うことができる。Emacs においては ucs-insert 関数で入力できるだけでなく,LaTeX においては OTF パッケージ \UTF コントロールシーケンス指定によって,素晴らしいヒラギノフォントで出力できる。よって Unicode を引くことができる辞書は LaTeX 使いにとってたいへん便利なのである。

大修館漢和辞典は JIS コードを収録するのみだったし,一方 Unicode コードポイントの調査のために使っていた芝野耕司編著『増補改訂JIS漢字字典』(日本規格協会)は文字そのものの解説がまるで貧弱であった。いわゆる漢和辞典において,字訓や漢語,四声のみならず Unicode が参照できればよいのにと私はかねがね感じていたのである。『漢字源 改訂第四版』は普及版学習漢字字典であり,税込み 3,045 円とお手頃な価格である。本書を参照するにつけても,コンピュータ書籍として出る字典は,文字コードを調べる用途でしか利用できないにもかかわらず,不当に高価で呆れてしまう。『増補改訂JIS漢字字典』は,JIS 範囲内の文字しか収録していないし,字訓を調べるにはまったく役に立たないのに 5,500 円もしたのだ。

DTP で標準になりつつある Adobe-Japan1-6 の CID 番号を掲載する漢和辞典,さらには今昔文字鏡フォントのインデキシングに採用されている大修館大漢和辞典文字番号を引ける字典が登場すれば,LaTeX ユーザにとって本当に最強の字典になると思うのだけれど,これは無理な注文であろうか。

漢字源
藤堂 明保,竹田 晃,松本 昭,加納 喜光(編)
学習研究社

エスカレータの西,東

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今年の正月に大阪に帰省したときにちょっと面白いと思ったこと。東京ではエスカレータの右側を歩いて上り下りするのに,大阪ではそれが左側なのである。こんなところにも西と東の習性の違いが出ているんだな。くだらないことだけど。

小春日の三々五々の喪服かな。

Ozon から古書が二冊届く。

ひとつは "Ю. М. Лотман и тартуско-московская семиотическая школа.", М.: "Гнозис", 1994 (『Ю. ロートマンとタルトゥー=モスクワ記号学派』). Ю. ロートマンの死去を受けて出版された記念論文集である。 ソヴィエト構造記号学論文の金字塔ともいえる "Лекции по структуральной поэтике", 1964. (『構造詩学講義』) その他が収録されている。Ю. ロートマンは世界的に有名な芸術記号学者である。私にとっては,プーシキンと文学史研究の一大権威である。彼が 1993 年に亡くなったときは New York Times や Le Monde などがその訃報を大きく報じたのに対し,我が国では日経だか読売だか一誌のみが数行の記事を掲載しただけだったという,日本人の文化的アンテナの低さを嘆くエッセイを読んだことがある。ま,日本では記号学というとフランス物が消化不良のまま持ち上げられているのだから仕方ないと思う。ところでこの本,「無断で輸出を禁ずる」との注意書きがある。書籍にこんなこと書くかなあ。いずれにせよ知の流出にはロシアは昔ながらにセンシティブなのだろうか。

いまひとつは Е. А. Баратынский, "Стихотворения и Поэмы", М.: "НАУКА", 1983 (Е. バラティンスキイ, 『詩集と叙事詩』). バラティンスキイはプーシキンに次ぐといってもよい十九世紀前半のロシアの詩人で,二十世紀になって再評価された逸材である。プーシキンも『エヴゲーニイ・オネーギン』などで一度ならず言及し,高く評価していた。本書はソヴィエト科学アカデミー『文学遺産』シリーズの一冊で,日本でいえば差詰め岩波古典文学大系本のような権威ある版であって,私はこの作品集をずっと探し続けていたのであった。

携帯電話

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子供たちが携帯電話を買ってくれとうるさい。冗談じゃねーおまえらみたいなガキが使うためのオモチャじゃねぇ!と聞く耳をもたないのだけど,周りの子供たちは当たり前のようにケイタイで遊んでいて,「持たざる子供」はちょっと浮いた存在になってしまうということを聞くと悩みに入ってしまう。

確かに,子供が誰も頼るひとがいないときに助けを求める(迷子のような)場合,携帯電話は連絡の手段としてその効力を発揮する。しかしその「意義」はそんな緊急事態に限られるのではないか。そもそも子供たちが欲しがる理由は,そういう事態を考えているのではなくて,やはり友達とメールしたりおしゃべりしたりするためである。玩具以上のものではないのだ。

うちは子供たちにもメールのアカウントを与えている(これも考えものだけど)。携帯電話からメールしてくる友人たちの文面はというと,「いまどうしてる」だの,「もう寝る」だの,たった一行からなるどうでもよいおしゃべりの断片であり,さらにそれをひっきりなしに繰り返すわけである。ひとつ問いかけメールを送ると,数十分したらまた別の似たようなメールを送る。そのやりとりの繰返しは,まさに大人が煙草を吸うような間隔で,携帯電話に向かって文字をタイプしている様子を想像させる。携帯電話の着信が気になってしようがない状態。送ったら,その返信が待ち切れない。返信がなくてイライラする。また送りたくなる。中毒という言葉が思い浮かぶ。そんなことに情報リテラシーのない十代の若者が囚われていたら,集中力のない大人,書き言葉とおしゃべりとを区別できない大人に育ってしまうのではないかと思ってしまうのだ。

うんにゃ,やっぱ買ってやるのはやめである。私にとって携帯電話というものは,システム障害で夜中に叩き起こされる,など仕事のトラブルと直結する情報機器である。ろくな印象がない。ああ,ケイタイのないところへ行きたい。

稲垣さんのサイト

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稲垣さんの Web サイトがリニューアルされ,CTAN Directory のページも刷新された。「『改訂第4版 LaTeX2e 美文書作成入門』付録J.6節のErrataを兼ねています」とのこと。時宜を得た更新もさておき,内容も多くの言語を LaTeX でタイプセットするために必要な情報をコンパクトに纏めたものであり,多言語に関心をもつ日本の LaTeX ユーザにとって,『美文書』 J.6 の雰囲気を伝える素晴らしい情報源になっている。「Old_Slavonic」の項に,なんと!私の教会スラヴ語パッケージが紹介されていて,うれしくなってしまう。

私もロシア語 TeX についてはささやかな Tips を公開してきたけれど,稲垣さんのサイトが有する情報の幅広さ,奥行き,深さには及ぶべくもない。CTAN Directory のページに Russian の項がないのはちょっと残念である。そのうち追加されるのだろうか。もっとも,稲垣さんが別に公開なさっている『pTeX 3.1.4 と Babel 3.8』には,ロシア語ほかスラヴ語についての有益な解説が掲載されている。こちらも併せて参考にしてほしい。

今日はお休み。問題システムが5日に本番稼動して,その日その日の問題対策に追われつつも,緊急度を要するものが収束方向にあり,ちょっと一息つける状況になったのだ。

12時間いぎたなく寝た。起きて朝日新聞を手に取ると,いま連載の『ロストジェネレーション』の記事が目に入る。働き過ぎで鬱病になり自殺する若者たち。他人事ではない。メンタルで出社しなくなった社員の例を私自身ゴマンと見てきた。いまのプロジェクトにも私の部下に,心を病んで壊れてしまった経験をもつものがいる。彼らは真面目で,仕事の精度も高い優秀な若者である。メンタルの病いを回避する努力も重要だけど,そこから舞い戻ってきた者にいかにハッピーに仕事をさせるかが,これからはもっと大事になってくると思う。私だってどちらかというとポンコツの部類であって,いつ壊れるかも知れないのだ。壊れたら終わりというのはそれこそやり切れない。

misima パッケージを更新した。JIS 第一・第二水準範囲内での変換のサポート,辞書の追加,バグ訂正を公開アーカイブにも反映して,misima-2.3c.tar.gz を公開した。

SQL の勉強を少し。

夕方,『ロシア・アヴァンギャルド作品集』が届く。古書で入手したもの。ロシア文化が異様に元気だった 1920 年代ころの絵画が集められている。ロシア語の解説付き。革命前後のロシアのインテリは旧套を嗤い,バケツを蹴っ飛ばして意気揚々と街路を闊歩したそうな。一種独特の知性と繊細と混沌とガサツとが刺激的。

russian-avant-gard-0111.jpg

このところトラブルプロジェクトの対応のため本業に責呵まれており,12 月中旬からこのかた二日しか休んでいなかった。久しぶりの三日間の完徹などもあり,今日はとうとうダウンしてしまった。それでも 16 時頃まで寝て,少し気分がよくなったので,『美文書』付録J章(多言語関連) 担当分の errata を投稿した。

奥村晴彦先生の『改訂第 4 版 LaTeX2e 美文書作成入門』は昨年 12 月 12 日に出版された。第 4 版では,永田先生が第 3 版でお書きになった多言語に関する付録J章を改訂することになり,TeX Wiki Q and A 多言語 TeX 関連の話題でいつも示唆的なご発言をされる I 氏,K 氏,永田先生のお取り計らいで私にも原稿作成の協力依頼があったのである。主にロシア語関連の解説のほか,インプットエンコーディング,Unicode 事情について担当した。その筋の権威者でもないし,筆が立つわけでもないので,はじめは辞退申し上げたのだけれど,私ができる範囲でやってよろしいということもあり,お受けしたのだった。

書籍の出版は私にとってはじめてであり,TeX を使った入稿,版面設計,組版過程でのトラブルシュートなどプロの現場のノウハウを一部なりとも知ることができて,とてもよい経験になった。私は METAFONT による PK フォントも結構好きなのだが,イメージセッターに掛らないなどの問題があり,Type1 フォントに TeX ユーザの皆さんが拘る理由を今回はじめて理解できた。

記述のバグや不正確な部分の残存は免れず,サポートページで errata としてこのあたりをフォローアップすることになったのだけれども,このところの激務に在って,私はまったく貢献できないでいたのである。K 氏,I 氏が私の担当分についてもサポートページを更新してくれていて,バグに類する部分はすでに反映されていた。今日私は,『美文書』原稿作成で使用したフォントアーカイブへのリンクや,数式モードでのキリル文字の利用方法サンプルなど,補足的な事項を書き込んだ。

『改訂第 4 版 LaTeX2e 美文書作成入門』は入門書でありながら,画像の取り扱いなど TeX 周辺アプリケーションの解説にも手抜かりがなく,出版の現場での活用などプロフェショナルの領域までカバーする,おそらく日本でもっとも総合的で,かつ親しまれている LaTeX 本である。改訂を何度も重ねていることそれ自体が本書の有用性と良心とを証明している。第 3 版で永田先生の多言語解説が追加されてからは,多言語 TeX の基礎について解説した数少ない書籍ともなっている。あとマクロの解説が拡充されれば日本で最強の LaTeX 本になるはずであるが,入門書ということもありこのテーマは意図的に別の解説本に譲っているのであろう。
 

久しぶりに郷里に帰った。母親から,読売新聞の悪辣な勧誘で困っている話を聞いた。販売店員が勝手に契約書に書き込んでおいて,母の承諾を得たと主張し,新聞を投函し続けているという。これが事実だとすれば,立派な文書偽造罪ではないか? その契約書のサインには捺印がないばかりでなく,住所にもご丁寧に間違いがある。筆跡も「可」の口をくずすあたり,母親のものとは明らかに違っている。

案内の判らない老夫婦を狙った「振り込め詐欺」や,商品を売りつける悪徳商法が,最近後を絶たない。ましてや自分の両親がその被害に遇おうかという状況となると,私も怒り心頭に発して,夜中の11時を過ぎてはいたが,販売店に電話をかけた。さすがに一日の夜は新聞屋さんも元旦の配布を終わらせて休日モードに突入したらしく,電話には誰も出ない。

「弱いもの苛め」が現代日本人の特徴になってしまった感がある。元旦からこの世相を反映するような話にうんざりしている。4日になったら,販売店と読売新聞社とにクレームを入れて,配達をやめさせるつもりでいる。相手の対応によっては少し騒いでやろうと思う。

12月20日から30日までトラブルプロジェクトの対応で家に帰れず,風呂にも入れず,毎日二時間程度の仮眠でくたくたになってしまっていた。とにかく2日までは皆休もう,ということで31日の未明に一旦チームを解散したが,10日ぶりに帰宅して一息ついてビールを飲んでいたら,歯が痛くなってきた。疲れが溜った暁に気が緩むとこのザマである。朝6時に床についた。昼の3時に起きたら,頭痛はするし,やはり歯が痛い。シャワーを浴びて,妻と子供が先に出向いた郷里に出立した。自宅に帰り着いたいまもやはり歯が痛い。

今年はどんな年になるんだろうか。暗い暗い。

遅くなりましたが,友人の皆様,あけましておめでとうございます。そんなこんなでまだ年賀状も書いていない。

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Profile

ISAO YASUDA。システムエンジニア。神奈川県在住。昭和 30 年代を懐かしむオヤジ。ロシアに興味があります。
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