Bruckner No.9

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ブルックナーの交響曲第九番は,多忙な日常のふとした節目で聴きたくなる曲のひとつ。久しぶりにスコアを繰りながら,音を追いつつ聴いた。セルジウ・チェリビダッケ指揮,ミュンヘン・フィルによるライブ録音盤。

この曲はブルックナー最後の,未完に終わった大作であるという。たしかに三楽章しかない構成であって,他のブルックナー交響曲と比べても「未完」であると知られる。しかし,どういうものか,第三楽章終末,ホルンの息の長い音が弦のピツィカートとともに消えてゆくのを聴いていると,作曲家は何かが収束したことを感じたのだ,というような感動に駆られる。もう何かを付け足す必要性を認めないのである。未完にせよ,ひとたび閉じられると,作品はそれ自体,何か完結した世界として立ちはだかるからなのだろうか。

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ISAO YASUDA。システムエンジニア。神奈川県在住。昭和 30 年代を懐かしむオヤジ。ロシアに興味があります。
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Written by isao at 2007年2月12日 22:29.

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